IABPとは何ですか?

IABPとは何ですか?

IABPとは、intraaortic balloon pumping

の略で

大動脈内バルーンパンピングといいます。


これは何かというと、カテーテルの先に大きいバルーンが

ついたものがあり、そのカテーテルを足の動脈から入れて

下降大動脈のあたりにいれて

そのバルーンを閉じたり開いたりするものです。

下降大動脈とは、大動脈が心臓から上がって、曲がって

下がるところの部分です。

胸のあたりです。


このバルーンが開いているときは、その下降大動脈に

密着して血液がそれより下に流れないようになっています。


ではこのIABPは何のために使うのでしょうか?


それは、心臓の機能が著しく低下して、拍出量が低く

血圧が低下している状態の時に使います。


このIABPを使うと、バルーンが心臓を補助してくれるので

心臓が楽になり、冠動脈の血流を保ち、全身の循環血液も

保つことができます。


そして心臓の機能が復活するまでこのIABPを動かして、

維持します。


心筋梗塞で心臓の機能が悪くなった時に使用します。


そして心臓の機能が復活すればIABPをストップして

バルーンを抜きます。


IABPは補助循環装置といわれていて、

心臓カテーテル治療を行う病院には

かならずあると思います。

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