IABPとは何ですか?
■IABPとは何ですか?
IABPとは、intraaortic balloon pumping
の略で
大動脈内バルーンパンピングといいます。
これは何かというと、カテーテルの先に大きいバルーンが
ついたものがあり、そのカテーテルを足の動脈から入れて
下降大動脈のあたりにいれて
そのバルーンを閉じたり開いたりするものです。
下降大動脈とは、大動脈が心臓から上がって、曲がって
下がるところの部分です。
胸のあたりです。
このバルーンが開いているときは、その下降大動脈に
密着して血液がそれより下に流れないようになっています。
ではこのIABPは何のために使うのでしょうか?
それは、心臓の機能が著しく低下して、拍出量が低く
血圧が低下している状態の時に使います。
このIABPを使うと、バルーンが心臓を補助してくれるので
心臓が楽になり、冠動脈の血流を保ち、全身の循環血液も
保つことができます。
そして心臓の機能が復活するまでこのIABPを動かして、
維持します。
心筋梗塞で心臓の機能が悪くなった時に使用します。
そして心臓の機能が復活すればIABPをストップして
バルーンを抜きます。
IABPは補助循環装置といわれていて、
心臓カテーテル治療を行う病院には
かならずあると思います。