心筋梗塞とはどんな病気か?

心筋梗塞とはどんな病気か?

心筋梗塞とは、心臓の表面にある血管(これを冠動脈という)が

閉塞することによって、その先の血管に血液が流れなくなり、

血液が流れなくなった部分の心臓の筋肉の細胞に酸素と栄養が

行かなくなることで、その細胞が壊死した状態になった

ものをいう。


血管が閉塞して血液が流れなくなっても、すぐに壊死するわけ

ではなく、閉塞が一定時間持続した結果壊死してくる。


血管が閉塞する原因としては、冠動脈内にある、

プラーク(粥腫)といわれる、脂質とマクロファージが

あわさったような、いわば血管内のゴミが

冠動脈の内膜にできてきて、そのプラークが

だんだん大きくなってきて血管を閉塞させるか、

また、そのプラークがはがれて血流にのってその先の

細い冠動脈に詰まるなど、

要は、冠動脈内にあったものにより血管が閉塞する。


われわれは、冠動脈の中の様子はみれないので、

自分の冠動脈の状態がどうなっているかは、わからない。

なので、心筋梗塞はいつなるか予測ができない。

急に発症する。


心臓の筋肉の細胞が壊死するということは、

細胞が死ぬということである。

すなわちその細胞が機能しないこととなるので、

心臓はダメージを受ける。

一回壊死してしまった心筋の細胞は復活しない。

つまり一回壊死すると、その状態のままである。

こうなると、心臓の一部が機能しなくなるので、

心臓の機能が低下する。


ということは、治療を行うにあたって

できるだけ心筋の細胞を壊死させないように

することが重要になってくる。

壊死させないようにするには、できるだけ速く

冠動脈が閉塞したところを開通させる必要がある。

なので、心筋梗塞は常にどの疾患よりも

緊急を要する。


医療従事者の中でも

心筋梗塞=緊急

である。


また心筋梗塞は危険な疾患である。

心筋梗塞がなぜ危険な疾患なのかというと、

冠動脈の閉塞する部分によっては、心臓の機能が一気に

低下して、体を循環する血液液量が少なくなり、

血圧低下になり、各臓器に血液がいかなくなり、

死亡するからである。

つまり、心筋梗塞は死亡率が高い。

心筋梗塞が発症してから、病院にたどりついて

治療までに時間がかかると、死亡する率が高くなる。

(冠動脈の閉塞する部分によっては、大丈夫なところもある)


心筋梗塞になったらすぐに救急車で病院に行き、

緊急で治療を行うことが、一般的である。

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