心筋梗塞の分類とは?
■心筋梗塞の分類
心筋梗塞は、発症した時期からの経過により分類される。
心筋梗塞が発症してから、72時間までを
●Acute MI・・・急性心筋梗塞
(MIとはmyocadial Infarctionで心筋梗塞のことです)
72時間から1ヶ月までを
●Recent MI・・・最近の心筋梗塞
1ヶ月以降のものを
●Old MI・・・過去にあった心筋梗塞
と分類される
分類したからといって、どうというわけでなく
AMIであれば、急性心筋梗塞で発症してすぐだなという
ことがわかるということです。
■心筋の壊死した部分による分類
心筋梗塞は、心臓の冠動脈という血管が閉塞(つまる)
病気ですので、そのつまった血管の先には
血液がながれません。
血液が流れないと、その部分の細胞に酸素と栄養が
行かなくなるので、心臓の筋肉の細胞が死んできます。
これを壊死といいますが、この壊死した部分が
どのくらいの範囲まで進行しているのかによる分類が
あります。
以下の2つの分類があります。
●貫通性梗塞
これは、心臓の筋肉の壁の内側から外側まで全部壊死が
及んでいる場合です。
●非貫通性梗塞
これは、心臓の筋肉の壁の内側部分のみの壊死になります。
■血管の閉塞した部位による分類
心筋梗塞は、冠動脈が閉塞した疾患であるので、
その閉塞した部分によって心臓の筋肉が壊死する場所が
異なります。
つまり、心臓のどの部分が壊死しているのかという
ことが診断上は重要となってきます。
どのように分かれるのかと言うと、下記のように
わかれます。
・前壁梗塞
・前壁中隔梗塞
・側壁梗塞
・前側壁梗塞
・高位側壁梗塞
・下壁梗塞
・下側壁梗塞
・後壁梗塞
・後下壁梗塞
前壁といのは、心臓の前の部分
側壁というのは、心臓の横の部分
下壁というのは、心臓の下の部分
後壁というのは、心臓の背面の部分
をさします。
そしてだいたいその位置が梗塞部位ですよ
ということです。
これらの分類は、
心電図でだいたいは予測できます。