心筋梗塞の原因とは?

心筋梗塞の原因

心筋梗塞の原因としては、下記の3つが

主にあげられる

・血栓による閉塞

・冠動脈のスパスム(けいれん)による閉塞

・その他(血管の解離、動脈瘤、細菌性心内膜炎など)


ほとんどは、血栓による閉塞になる。

では血栓はどのようにできるのかというと、

長い時間によって、冠動脈の血管の内膜(つまり

血管の内側)にプラークといわれる、脂肪や血液物質が

まざったものが付着する

そのプラークが繊維化して大きくなり、また血流と

停滞して血栓を形成する。


だんだんと大きくなったプラーク、血栓は

そのまま大きくなり血管を閉塞させるか、

そのプラーク、血栓がはがれて、血流にのって

その先の血管につまって閉塞させるか

により、心筋梗塞が発症する。


要するに、心筋梗塞は、正常な血管が急に閉塞するのでは

なく、

もともと冠動脈の血管内にあった、プラーク、血栓が

さらに成長して閉塞するか、

それがはがれて血流にのってその先の血管をつまらせたか

による。

そして、このプラークや血栓が自分の冠動脈に

どのくらい形成されているのかは、わからない。

それは冠動脈をみることができないからである。

ただ、冠動脈を造影すれば、冠動脈の血管の走行がわかり、

細くなっている部分もわかる。

これを心臓カテーテル検査という。


プラークや血栓により閉塞した血管は、なにもしなければ

そのまま閉塞しているままである。

そしてその閉塞している先の血管には血液は流れない。

血液が流れないと、心臓の細胞には酸素と栄養がいかなくなる。

そうすると細胞は死んでしまう。

つまりこれが心筋の壊死である。

心筋の壊死とは、心臓の筋肉の細胞が死ぬということである。

心臓は筋肉でできている。

その筋肉を心筋というが、この心筋が収縮したり拡張したりして

血液を全身に送り込むのだが、

一回死んだ心筋はもとにもどらない。

死んだままである。

そうすると、心臓の機能が悪くなる。

そして、そのまま回復することはない。

これが心筋梗塞である。


ただ、心筋梗塞が起こって、すぐに閉塞した血管を

開通させてやり、心筋細胞が死ぬ前に血流が

再開すれば心臓の細胞は死なない。

だいたい、血流が途絶えて、20分以上に

なってくると壊死が始まる。

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