ステントとは何ですか?
■ステントとは何ですか?
ステントとは、冠動脈内に留置する、金属状の
細長い筒である。
閉塞した血管や細くなった血管を広げて固定するために
使用する。
金属は、チタンやニッケルなどが使用される。
金属の厚さは、0.05mm~0.2mmほどである。
長さは病変部によって変化させるが、
だいたい2cm~3cmの範囲で使用する
直径は、2.5mm~3.5mm程度である。
ステントは、はじめは閉じていて
カテーテルの尖端にバルーンといっしょにひっついている
はじめ閉じているのは、冠動脈内にいれるためである。
ステントは、バネみたいな感じであり、
曲がった血管内にも使用できる。
ステントは網目状になっている。
ステントを入れると、治療後は血管はそのステントの直径に
広がる。
現在、狭心症や心筋梗塞で冠動脈が細くなった場合
ほとんどがステントによって治療される。
ステントは各メーカーから発売されていて、
いろいろな種類がある。
なので各病院によってどのステントを使用しているか
はわからない。
しかし基本的に血管を広げるという点で同じで
AというステントとBというステントでどれだけ違うかと
いうとほとんど大差はない。
では何が違うかというと、金属の材質や
網目の構造の違いなどである。
ステントで広げた血管は、一生広がったままではなく、
ステントで広げた部分がまた閉塞する場合もある。
これを再狭窄という。
冠動脈の血管の部位により再狭窄率は変わってくる。
最近は、ステントの表面に薬がコーティングされている
薬剤溶出性ステントというものができて、
使用されている。