なぜバルーン治療だけでなくステントを入れるのですか?
■なぜバルーン治療だけでなくステントを入れるのですか?
狭心症や心筋梗塞で血管が狭窄、閉塞した部分を広げる方法に
バルーンで広げるだけか、
それともステントを入れるかという
2種類の方法があるのだが、ほとんどはステントを入れる。
ではなぜバルーン治療だけではダメなのだろうか?
別にバルーン治療だけでもダメではないし、
バルーンのみの時もある。
しかし結論から言えば、
バルーンのみよりステントを入れたほうが、再狭窄率が低い
からである。
ようするにステントを入れたほうがまた狭窄する確率が
低いのでステントを入れたほうが良いということである。
結局バルーン治療で問題となっていたのは、
バルーンで血管を拡張させて広げても、3~6ヶ月たつと
高頻度に再狭窄が起きるということであった。
そこで初めからステントをいれて、再狭窄率を低下させる
ということである。
バルーンのみであれば、30~50%の再狭窄が生じると
言われており、
ステントを入れることで、20~30%の再狭窄率に
抑えることができる。