心筋梗塞の治療後心臓はどうなるのか?

心筋梗塞の治療後心臓はどうなるのか?

心筋梗塞の治療が終わると、閉塞していた血管は

広がるわけですが、そのとき心臓はどうなるのでしょうか?


心筋梗塞が発症して、冠動脈が閉塞してから時間がたつに

つれて心筋細胞が壊死してきます。

心筋細胞は壊死が開始してからの時間によって

復活するか、死んだままかが決まります。


心筋梗塞が発症して30分以内の場合は、

復活する可能性があります。


復活するとは、完全に壊死していない

つまり細胞が完全に死んでいないということなので、

治療後は心筋がちゃんと動きます。


しかし、6時間以上とか心筋梗塞発症からかなり時間が

たっている場合は、心筋細胞が完全に壊死している

可能性があります。


心筋細胞が完全に壊死してしまうと、心筋梗塞の治療を

おこなっても、心筋細胞は復活しません。


つまり死んだままです。

すると心臓はどうなるのかというと

その心筋細胞が死んだ部分は動きが悪くなります。


死んだ部分は動かないのですが、

心筋細胞は生きている細胞ともつながっているので

死んでいる部分は惰性で動かされているという感じに

なります。


動きが悪いということは、治療しても心臓は

治らないことを意味しています。


一回死んでしまった心筋細胞は元にもどらないのです。


そして心臓の一部がちゃんと動かないので、

心臓の機能が低下します。

つまり心臓の全身へ血液を送るという機能が

低下するわけです。


これによって全身へ循環する血液量が低下するので

それが心不全へとつながるわけですね。


心筋梗塞後は体調管理をちゃんとしないといけない

わけです。

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