心原性ショック
■心原性ショック
心原性ショックとは、心臓が原因でショックになることです。
ショックとは、急に循環不全になり血圧が低下して、
意識が消失したりする大変危険な状態になることです。
心原性ショックとは、心臓の機能が低下することにより
拍出量がすくなくなり、その結果循環血液の量が低下して
血圧が低下する。
そしてその結果、ショックになるというものです。
要するに心臓の機能が著しく低下したということです。
心筋梗塞のような、心筋細胞が壊死するような状態では
心臓の機能が低下します。
急性心筋梗塞の10~20%に心原性ショックが
みられるといわれています。
心筋梗塞以外では、心不全でもショックがおきることが
あります。
症状としては、血圧が90mmHg以下となり
意識レベル低下
尿量低下
四肢冷感
などです。
対処方法は、
心臓の収縮力を上げる薬
血圧を上げる薬などの
薬を使います。
薬でも対応できない、重症のショックでは、
IABP(大動脈バルーンパンピング)といわれる
補助循環を使用したりして血圧を維持します。
心原性ショックになっても、処置をすばやくおこなえば
命は助かります。(原因にもよりますが)