心室細動
■心室細動
心室細動とは、不整脈の一種で、
なんらかの原因により、心臓の電気信号がおかしくなり
それによって心臓の収縮が正常に行えなくなることを
いいます。
心臓のけいれんのようなものです。
この心室細動の問題点は、心臓が小刻みに震えることで
ちゃんと収縮できず、全身に血液を送ることができなく
なるのが問題点です。
全身に血液が送られないということは、全身の各臓器に
酸素と栄養がいかなくなることを意味します。
また血圧も低下します。
急性心筋梗塞の患者さんで死亡する約60%の
原因は心室細動といわれています。
それほど心室細動は命にかかわります。
心室細動になると、そのままほっておいても
治りません。
つまり、心室細動になってそのままほっておくと
ずっと血液が拍出されないままなので、
そのまま死亡するということになります。
ではどうやってこれを治すのかというと
それは
除細動器という装置を使用します。
除細動器とは、心室細動を治す医療機器です。
心室細動になってもこの除細動器という装置で
心臓に電気ショックをあたえれば、
正常の心拍にもどります(戻らないときもあります)
しかし、除細動器がない場合は、
すぐに心室細動を治すことができないことから
死亡する確率が高いのです。
病院内であれば除細動器があるのですが、
それ以外で心筋梗塞になって、
そして心室細動になってしまうと
死亡する確率が高くなるということです。