心室自由壁破裂
■心室自由壁破裂
心室自由壁破裂とは、心臓の心室の壁が
破けることです。
心室の壁とは、心臓のことですが、
心臓は、4つの部屋があり、そこに血液をためています。
そしてその壁を覆うように心臓の壁があります。
この壁は筋肉で心筋といわれています。
心筋梗塞になるとこの心筋が壊死してきます。
そしてその壊死した部分に亀裂が生じて
そこが裂けて、心臓が破れることがあります。
これが心室自由壁破裂です。
心筋梗塞になり、心筋の壊死部分が心臓の壁の
全体に貫通した場合の
貫壁性心筋梗塞の2~4%で発症します。
急性心筋梗塞になって、1週間以内に発症する
場合が80%以上となっています。
急性心筋梗塞発症後24時間以内が多いです。
心室自由壁破裂がおこると、そこから血液が
もれるわけですから、急に血圧が低下し、
循環血液量が低下し、死亡することがあります。
心筋梗塞急性期の死亡原因の約10%は、
心室自由壁破裂となっています。
要は、破れた部分をふさがないといけないので、
開胸して、手術しないといけません。
救命率はとても低いです。