乳頭筋断裂

乳頭筋断裂

まず、乳頭筋とは、心臓の心室にあり、

心筋→乳頭筋→腱索→弁

というふうにつながっていて、

弁の開け閉めに関与している

筋肉である。


乳頭筋は心筋にくっついているので、

心筋梗塞が起こった時に、

乳頭筋を含んだ部分に梗塞が起きれば、

それに伴い、乳頭筋が

断裂する場合がある。

これを乳頭筋断裂という。


乳頭筋断裂には、

一部乳頭筋が断裂する場合と

乳頭筋が全部断裂する場合がある。

どちらにしろ、乳頭筋が断裂すると、

それに伴い、その乳頭筋が支配している

弁が閉鎖不全となる。


心筋梗塞はだいたい左室に多いので、

すなわち、乳頭筋断裂により

僧房弁が閉鎖不全となる。


乳頭筋断裂は、

急性心筋梗塞の約1~3%に合併する。

乳頭筋断裂は、心筋梗塞発症後

約5日以内に起こることが多い。


診断は、心エコーにより行える。


乳頭筋断裂になると、

僧房弁が閉鎖不全となり、

その程度が大きいほど心不全となる。


治療は、手術となり、人工弁置換が

おこなわれることが多い。

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