心筋梗塞後に心臓の機能が低下すると何が問題なのか?
■心筋梗塞後に心臓の機能が低下すると何が問題なのか?
心筋梗塞が起こり命は助かったけど、治療が遅く
心筋細胞の一部が壊死してしまった場合いったい
どうなるのでしょうか?
それは心臓の機能が低下します。
本来心臓の役割とは全身に血液を送ることです。
そして心臓は収縮と拡張を繰り返しています。
1分間に、約70回くらいの拍出をおこなっていて
1回あたり70mlの血液を拍出するとすると
70×70=4900ml
つまり1分間に約5リットルの血液が
拍出されて全身に行く。
これが心臓の機能が悪くなると1回の拍出量が
低下する。
なぜ低下するのかというと、収縮力が落ちるから
である。
心筋梗塞で心筋が壊死するとその部分がちゃんと
収縮できなくなるので、その分拍出量が低下する。
すると1分間の拍出量が低下する。
拍出量が低下すると、心臓の心室といわれる部屋に血液が
残っている状態となる。
するとその心臓にだんだんと負荷がかかってくる。
するとさらに心臓の機能が悪くなってくる。
これを心不全という。
さらに拍出量が少なくなると、
各臓器にも血液が十分行かなくなるし、
全身にも血液が十分行かなくなる。
血液が全身にいかなくなると、各臓器にも影響がでてくる。
そして全身状態がわるくなる。
このように、心臓が悪くなると全身に影響が及んでしまう。
それが問題である。
つまり各臓器が虚血状態になり、その結果各仕事が
できなくなり、臓器不全となるのである。