心筋梗塞後に心臓の機能が低下すると何が問題なのか?

心筋梗塞後に心臓の機能が低下すると何が問題なのか?


心筋梗塞が起こり命は助かったけど、治療が遅く

心筋細胞の一部が壊死してしまった場合いったい

どうなるのでしょうか?


それは心臓の機能が低下します。


本来心臓の役割とは全身に血液を送ることです。

そして心臓は収縮と拡張を繰り返しています。

1分間に、約70回くらいの拍出をおこなっていて

1回あたり70mlの血液を拍出するとすると

70×70=4900ml

つまり1分間に約5リットルの血液が

拍出されて全身に行く。


これが心臓の機能が悪くなると1回の拍出量が

低下する。


なぜ低下するのかというと、収縮力が落ちるから

である。


心筋梗塞で心筋が壊死するとその部分がちゃんと

収縮できなくなるので、その分拍出量が低下する。


すると1分間の拍出量が低下する。


拍出量が低下すると、心臓の心室といわれる部屋に血液が

残っている状態となる。

するとその心臓にだんだんと負荷がかかってくる。

するとさらに心臓の機能が悪くなってくる。

これを心不全という。


さらに拍出量が少なくなると、

各臓器にも血液が十分行かなくなるし、

全身にも血液が十分行かなくなる。

血液が全身にいかなくなると、各臓器にも影響がでてくる。

そして全身状態がわるくなる。

このように、心臓が悪くなると全身に影響が及んでしまう。

それが問題である。

つまり各臓器が虚血状態になり、その結果各仕事が

できなくなり、臓器不全となるのである。

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