心筋梗塞は治るのか?
■心筋梗塞って治るのでしょうか?
心筋梗塞が治るというのは、心臓の機能が
正常状態に戻るか?ということである。
心筋梗塞が起こる前の心臓の機能と
同じ状態であれば治ったといえる。
では、それは可能なのであろうか?
心筋梗塞が発症してから約30分後くらいから
壊死が広がり、時間経過とともに壊死は拡大
していき、不可逆性の壊死となる。
つまりいったん壊死した心筋細胞はもとにもどらない
そして壊死すればその部分の心臓の壁が動かなくなるので
心臓の機能が低下する。
よって心筋梗塞が起こる前より心機能は低下する。
しかしどれだけ心機能が低下するかどうかは、
実際に治療した後をみてみないとわからない。
心筋梗塞で合併症がなく、病院に行き治療すれば
命に問題はない。
問題は、どれだけ心筋細胞が死んでしまったかだ。
だから、心臓の機能がどのくらい低下したのかを
知る必要がある。
といっても自分でわかるわけでもないので、
それは先生に聞く。
ただ、治療後には通常の生活はもちろんできる。
治療が速ければ、心筋梗塞が起こる前とほぼ同じ状態に
なる可能性もある。
すべては、発症から治療までの時間による。
よって、心筋梗塞では通常の状態には治るが
心臓の機能は低下すると思ってもらったほうがよい。