血栓とは何か?
■血栓とは何ですか?
血栓とは簡単に言えば、血の塊が細い血管につまったものです。
通常は、血管の中では血液は固まりません。
なぜなら血液は常に流れているからです。
ではなぜ血液が固まることがあるのでしょうか?
まず冠動脈の血管の内側にプラークといわれる
粥腫(脂質やマクロファージがはいっている塊)が
あるとします。
この粥腫は血管の内腔を狭くします。
そして何らかの圧力がかかったりするとこの粥腫は
やぶけます。
するとその破けた部分に、血中の血小板といわれる
ものがくっつきます。
そしてこの血小板がくっつくことにより血栓ができます。
血小板を主体に作られた血栓は白色をしているので
白色血栓ともいわれます。
また血小板が主体ではなく、血液の凝固因子といわれている
フィブリンというものがくっついて
それが主体になっている血栓は赤色をしているので
赤色血栓といわれています。
つまり、血栓は、粥腫が破綻した部分に
血小板やフィブリンがくっつくことにより
できます。
そしてこの血栓が大きくなって血管をふさぐか、
この血栓が飛んでいって、血流にのって
細くなった血管に詰まると、
心筋梗塞になるのです。