心筋梗塞の病態生理とは?

心筋梗塞の病態生理

心筋梗塞とは、心臓の筋肉の細胞が壊死することであるが、

その壊死は、血流が途絶えてから、20分くらいたってから

始まる。


そして壊死は、心臓の壁の中層から外へ向かって進行する。

壊死はだんだんと広がっていき

血流が途絶えてから6時間後には、心筋の障害された

部分はもとに戻らなくなる。

そして18時間後くらいには、心臓の壁の内側から外側まで

壊死してしまう。

こうなると、血流を再開させても心筋は死んだままである。


心筋が死んでしまうと、心臓の機能が低下する。

これは、死んでしまった心筋があることにより

心臓が収縮したり拡張したりする際に、

うまく動かすことができなくなるからである。

簡単に言えば、ちゃんと血液を拍出することが

できなくなる。

よって拍出量が減る。

そうすると、全身に行く血液量が減る。


体の臓器はすべて血液から酸素と栄養を得ている

つまり、心臓がすべてのカギを握っている。


心臓の機能が低下するということは、

他の臓器にも影響するということになる。

そしてそれは体全身に影響するということを意味する。


心臓はとても重要な臓器である。

それゆえ、心筋梗塞も重大な疾患と言える。


なので、心筋が壊死する前に治療を行わないといけない。

心筋梗塞が起これば、後は時間との戦いである。

いかに速く治療を行い

そして心筋壊死を防ぐこと

これが心筋梗塞の治療である。

治療が遅れれば、それだけ壊死する可能性が高くなり

壊死した場合、治療をしても細胞は死んだままである。

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