心筋梗塞と急性心筋梗塞はどう違うのか?

心筋梗塞と急性心筋梗塞はどう違うのか?

よく心筋梗塞という言葉と

急性心筋梗塞という言葉がありますが、

この両者はどう違うのでしょうか?


心筋梗塞自体をみてみると、心筋梗塞とは、

心臓の冠動脈の血管のどこかが完全に閉塞して

その先の血管に血流が流れずに、心筋細胞が

壊死するという疾患です。


心筋梗塞の発症は予測できませんので、

発症は突如ということになります。

というと急に発症ということで

急性です。

医療用語で急性といえば、慢性の反対語です。

慢性心筋梗塞というものはないです。


簡単にいえば、心筋梗塞が起こるのは常に急である

ので急性心筋梗塞です。

では、心筋梗塞と急性心筋梗塞はまったく同じかというと

そうとは限りません。

しかし一般の人の解釈としては、

心筋梗塞=急性心筋梗塞でよいと思います。

急に心筋梗塞になれば、急性心筋梗塞です。


では、急性でない心筋梗塞にはどんなものがあるのでしょうか?

それは、病院で診断したときにすでに心筋梗塞に

なっていた場合です。

心筋梗塞になっていたけれど、そのままであって

病院にいったときに、やっと分かったという場合

すでに心筋の細胞は壊死している場合が多いですが、

心筋が壊死してだいぶ立つ場合

だいぶとは1ヶ月以上たつ場合は、

診断名としては、

Old MI (陳旧性心筋梗塞)といいます。

MIとはmyocardial Infarctionで心筋梗塞ということです。

ようするに古い心筋梗塞というわけですが、

一回心筋梗塞になり、心筋細胞が壊死してしまうと

心電図の波形が変化するのですが、

これは一生このままなので、

一回心筋梗塞になり、心筋細胞が壊死すると

Old MI という診断名になります。


要するに心筋梗塞を発症してからどのくらい

たったかが重要で、

心筋梗塞を

発症してから72時間までがだいたい

急性心筋梗塞となります。

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