■心臓バイパス手術の成功率は?
心臓バイパス手術の成功率は高い。
なぜなら手術自体は、血管をつなぐだけ
だからである。
心臓自体を切り開くことはしない。
大動脈という血管、もしくは内胸動脈という
血管と心臓の表面にある冠動脈をつなげる
ことが目的であり、そしてそのつなげた血管に
ちゃんと血液がながれるかを確かめて、
もしちゃんと流れていなければ、その場で
確かめられる。
つまり、バイパスした血管にちゃんと血流が流れたのを
確認してから心臓を閉じるので、
つなげた部分や、その他の出血した部分をちゃんと
止血して、感染がなければ
ほとんどが成功である。
このように、手術の難易度的にはそんなに
難しいものではない。
そして心臓血管外科にとっては、メジャーな手術であり
よく行われている手術である。
なので、よっぽどのことがない限り、成功する。
心臓手術自体がうまくいっても、その後の感染症が
なく体が回復して終了となるので、
手術がうまくいっても、感染症を起こして
死亡するケースもある。
また手術後に出血が止まらずに再手術という
場合もありえる。
感染症は、バイパス手術だけでなく、どの手術にも
いえることなので注意するしかないが、
バイパス手術自体が失敗して治療ができなかったとか、
バイパス手術中に死亡とかはほとんどない。