狭心症の分類とは?
■狭心症の分類とは?
狭心症は、心臓の血管が細くなり、血の供給バランスがくずれた
時に、胸が痛くなる症状ですが、
どんな時に胸が痛くなるか?
どうなったら胸が痛くなるか?
など状態によって下記のように分類されます。
●労作性狭心症
労作時に胸の痛みが生じるものを労作性狭心症といいます。
安静時には、胸の痛みが生じません。
労作というのは、運動したり、激しい動きをしたりした
場合をいいます。
心臓の血管の血流は、運動したりすると多くなります。
それだけ心臓をたくさん動かさないといけないので、
そのエネルギーが必要だからです。
エネルギーは血液からもらっているので、血流が多くなります。
しかし、心臓の血管がかなり細くなっていると、
必要な血流が得られずに、その結果、心臓の細胞に行く
血液が少なくなり、胸が痛くなります。
これが労作性狭心症です。
●安静狭心症
安静狭心症とは、安静な時でも胸が痛くなる時がある狭心症です。
夜間や早朝に多く、5~30分発作がつづくこともある。
安静狭心症の約半数は、心臓の血管に何かがくっついて狭く
なったのではなく、心臓の血管がれんしゅく(血管の痙攣の
ようなもの、医学用語ではスパスムという)して、その結果
血流が少なくなり、胸が痛くなるものである。
この血管のれんしゅくがおさまれば、胸の痛みはなくなる。
(このような狭心症を異型狭心症という)
●安定狭心症
安定狭心症とは、狭心症が起こる頻度が安定している、状態が安定
していることをいう。
一定の労作で狭心症がおこり、だいたい頻度と痛みが一定している。
安静時には発作が出現しない。
中等度の狭窄の場合が多い。
●不安定狭心症
不安定狭心症とは、狭心症になる頻度が不安定で、安静時にも
胸の痛みを生じ、また発作を生じることがある。
不安定狭心症は、急性心筋梗塞になる可能性が高い。
病院にいくと、だいたい心臓カテーテル検査になり、
血管が細くなっている部分を特定する。
細くなりすぎていたら、血管を広げる治療を行う。