左心室造影の評価

左心室造影の評価

左心室造影で評価することは、

・心臓の動きはよいか?

・心室の広さ、心筋の厚さ

・心臓の弁から逆流がないか?

・左心室の圧、左心室の拡張末期圧

・左心室と大動脈圧との差

などを評価します。


まずは、心臓の動きですが、左心室を造影するので、

その左心室の周りの心臓の壁がわかります。

そして心臓の収縮、拡張時の心筋の動きがわかります。

たとえば、一部に動きの悪い心筋があるのであれば、

その部分だけあきらかに動きが悪い、つまりちゃんと収縮できて

いないというのがわかります。


心臓の広さというのは、左心室の広さです。

心不全や、左心室に負荷がかかってくるとだんだん左心室が

広がってきます。

心筋の厚さは、心筋症を疑う所見となります。

心臓の弁から逆流がないかどうかは、

左心室とつながっている、僧房弁と大動脈弁の2つの

弁について、そこから逆流がないかどうかを判断します。

弁がちゃんとふさがらない、僧房弁閉鎖不全や

大動脈弁閉鎖不全などの状態がわかります。


左心室造影では、造影剤を入れるカテーテルを左心室に

入れるので、そのカテーテルの先から圧力を測定することが

できます。

左心室の拡張末期圧とは、これも心臓の機能の指標の1つです。

左心室と大動脈圧の左は、大動脈弁閉鎖不全などの

弁疾患などで、圧の差がでる疾患での圧差をみるためです。


狭心症は、冠動脈の疾患であるので、基本的には、

心臓の動きをみています。

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