血栓吸引カテーテルとは?
■血栓吸引カテーテル
血栓吸引カテーテルとは、冠動脈が血栓で閉塞している
場合に、その血栓を吸引して取り除くことを目的として
行う方法である。
カテーテルは、吸引用のカテーテルで、冠動脈から
入れていって、血栓部分に持っていき、外部にある
カテーテルの端をシリンジなどで陰圧をかけて吸引する
という方法である。
■血栓吸引カテーテルの適応
血栓吸引を行う場合の適応は、
冠動脈の血栓性閉塞、つまり血栓で血管が閉塞している場合で
ある。
・急性心筋梗塞
・不安定狭心症
・ステント治療時の急性閉塞
などに行う
だいたい、急性心筋梗塞の場合に行う場合が多く、
狭心症で行う場合はあまり多くない。
冠動脈が閉塞していて、それが急性の場合、だいたい
24時間以内の新鮮血栓の場合に行う場合が多い。
しかし、血栓吸引のみで治療を終わる場合は少なく、
狭窄が残っている場合は、バルーンやステントで
血管を拡張する治療を行う。
■血栓吸引の成功率
血栓吸引は、行ったとしても必ず血栓が吸引できるとは
限らない。
血栓が吸引できたかどうかは、吸引したシリンジ内の血液を
メッシュ部やガーゼに流してみればわかる。
血栓があれば目にみえるので、吸引できたかわかる。
吸引後に造影を行い、閉塞が解除できたかどうかをみる
血栓がある程度吸引できても、閉塞したままの時もある。
最終目標は、閉塞した部分を広げることなので、
血栓吸引だけではなく、ステントやバルーン治療も
行い、血管を治療するので、
血栓吸引だけの成功率というものはなかなか
わかりにくい。