点滴ラインをとる
■点滴ラインをとる
点滴ラインとは、腕の血管(静脈)に針をさして点滴を
するところを確保するということです。
心臓カテーテル中に、使用する薬を入れる部分になります。
点滴ラインをとっておくと、なにかあった場合に
すぐにそこから薬をいれることができるのでたいへん
重要です。
心臓カテーテルを入れる血管は、動脈ですが、
点滴ラインは静脈となります。
動脈と静脈では血管内の圧力がぜんぜん違うんですね。
動脈の圧とは、いわゆる血圧ですから、100mmhgくらいの
圧がかかっているわけです。なのでそこに
例えば注射器で針を刺すと、その圧力で押し戻されそうに
なってしまいます。
圧が高いので、点滴も落ちません。
それに比べて、静脈は、圧は5mmhgくらいであるので、
点滴も落ちます。
点滴は重力で落としているから、静脈の圧より高ければ
落ちるんです。