薬を入れる
■薬を入れる
心臓カテーテル中に使用する薬ですが、
主に下記の2つがあります。
●ニトログリセリン
ニトログリセリンは、冠動脈のけいれんを防ぐものである。
心臓カテーテル検査、治療中には
特発性もしくは、カテーテルに誘発されて冠動脈がけいれんする場合がある
冠動脈がけいれんするというのは、冠動脈がぶるぶるけいれんすることに
よりそこに血流が流れなくなり、虚血状態になるということである。
この状態は防ぎたいので、
カテーテル誘発性の冠動脈のけいれんを防ぐために、
冠動脈内にニトログリセリンを入れる。
●ヘパリン
ヘパリンは、血の固まりをできにくくする薬である。
血管や血は異物が入ってくると、それに反応して凝固作用が
生じる。
心臓カテーテル検査では、血管からカテーテルという異物を
挿入していくので、血が固まる可能性がある。
そこで、血の固まりができるのを防ぐため、ヘパリンという
薬を入れて、固まりにくくする。