左心室造影を行う
■左心室造影を行う
左心室造影ですが、これは冠動脈造影の後に行う人と
行わない人がいます。
ここでは、左心室造影を行う人の説明になります。
左心室造影を行う場合は、
冠動脈造影が終わった後になります。
左心室造影は、冠動脈造影のカテーテルと違うので
左心室造影用のカテーテルを挿入します。
そして、左心室までカテーテルを入れます。
腕から入れている場合は、
腕→大動脈→大動脈弁→左心室と
カテーテルが進むこととなります。
左心室に入ると、そこで左心室の拡張末期圧というものを
測定します。
左心室の拡張末期圧とは、心臓の状態を見る一つの
目安となるものです。
この拡張末期圧が20mmHg以上あると、どこか心臓の
機能が悪いことになります。
左心室の拡張末期圧を測定したら、いよいよ左心室の造影と
なります。
左心室の造影は、パワーインジェクターといわれる
自動的に造影剤を注入する装置があり、それにより
注入されます。
造影剤は、30~45mlを1~3秒くらいで注入します。
造影剤が入った時は、カーっと熱くなるような感じがしますが
大丈夫です。
造影が終われば、もう一度左心室の拡張末期圧を測定して、
次に引き抜き圧といわれるものを測定します。
これは、左心室から大動脈へカテーテルを引き抜いて
その過程の圧を測定します。
この測定が終了すれば
カテーテルを抜いて終了となります。