左心室造影を行う

左心室造影を行う

左心室造影ですが、これは冠動脈造影の後に行う人と

行わない人がいます。

ここでは、左心室造影を行う人の説明になります。

左心室造影を行う場合は、

冠動脈造影が終わった後になります。

左心室造影は、冠動脈造影のカテーテルと違うので

左心室造影用のカテーテルを挿入します。

そして、左心室までカテーテルを入れます。


腕から入れている場合は、

腕→大動脈→大動脈弁→左心室と

カテーテルが進むこととなります。

左心室に入ると、そこで左心室の拡張末期圧というものを

測定します。

左心室の拡張末期圧とは、心臓の状態を見る一つの

目安となるものです。

この拡張末期圧が20mmHg以上あると、どこか心臓の

機能が悪いことになります。

左心室の拡張末期圧を測定したら、いよいよ左心室の造影と

なります。

左心室の造影は、パワーインジェクターといわれる

自動的に造影剤を注入する装置があり、それにより

注入されます。

造影剤は、30~45mlを1~3秒くらいで注入します。

造影剤が入った時は、カーっと熱くなるような感じがしますが

大丈夫です。

造影が終われば、もう一度左心室の拡張末期圧を測定して、

次に引き抜き圧といわれるものを測定します。

これは、左心室から大動脈へカテーテルを引き抜いて

その過程の圧を測定します。

この測定が終了すれば

カテーテルを抜いて終了となります。

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