狭心症の治療とは?
■狭心症の治療とは?
狭心症とは、心臓の血管が細くなり、それにより胸が痛くなる
ことであるので、その治療は、
細くなった血管を広げることである。
一回細くなった心臓の血管が自然と広がることはない。
むしろほっておくと、だんだん狭くなり、最後には
閉塞してしまう恐れもある。
(完全に閉塞する場合もある)
薬はどうかというと、
残念ながら、薬だけで狭くなった部分だけを広げることは
できない。
薬は、全体の血管に作用してしまうのである。
なので、細くなった血管の部分的治療となると、
次の2つになる。
・心臓カテーテル治療
・心臓バイパス手術
心臓の血管は、メインとなるものが3本あり、そこから
何本かの枝となる血管がわかれている。
狭心症となった原因の細くなった部分は、なにも1ヶ所
だけとは限らない。
2ヶ所かもしれないし、3ヶ所かもしれない。
だいたい治療しなければならない個所が、1~2ヶ所なら
心臓カテーテルとなる場合がほとんどである。
血管が閉塞している場所が悪かったり、3ヶ所以上細くなって
いて、3ヶ所以上治療しなければならない場合などで、
難易度と危険性が高い場合は、心臓のバイパス手術に
なる。
先生が手術を進めてきたら、かなりの重症と思ってもらって
よい。
結局は、早めに診断して、早めに治療しておけば、
心臓カテーテル治療で済むが、
なかなか病院に行かず、ひどくなるまでほっておくと、
手術しか方法がないということもあり得る。
というわけで、
狭心症の治療は、その重傷度にもよるが、
大部分は、心臓カテーテル治療になる。
心臓カテーテル治療では、
細くなった部分の血管を、バルーン(風船)や
ステントといわれる金属で広げる治療となる。
方法は、違うページで詳しく説明してあります。
手術は、心臓のバイパス手術で、血流が途絶えている
部分の血管に血管を縫いつけて血流が行くようにするという
手術になります。