治療中に胸が痛くなった場合どうするか?
■治療中に胸が痛くなった場合どうするか?
心臓カテーテル治療中は、胸が痛くなる時があります。
これはなぜかというと、心臓カテーテル中は、
細い狭窄している血管の中に、カテーテルを入れていくので、
その血管は、さらに血流が少なくなるときがあるからです。
血流が少なくなると、その先の血管に酸素がいかなくなるので
胸が痛くなります。
また心臓カテーテル治療中、バルーン(風船)をふくらまして
いる時間(数十秒)はその先の血管に血液が行かなくなるので
胸が痛くなる時があります。
あと、心臓カテーテル治療中に、冠動脈中の血栓が飛んで、
血管に詰まって、胸が痛くなる時があります。
これは合併症による急性心筋梗塞ですが、
この時は、胸が痛くなります。
この場合はすぐに治療を行ってくれますので、治療が
終わるまで痛いかもしれません。
どの場合でも、治療中に胸が痛くなれば、声を出して
先生に「胸が痛くなってきました」といいましょう。
心電図のモニターは、技師や先生が常時みていますが、
患者さんの訴えがあれば、特に注意して心電図や
画面を見ますので、
胸が痛くなれば、先生に言いましょう。