胸が痛い症状がでたのに、血管が細くなっていない場合はあるのか?
■胸が痛い症状がでたのに、血管が細くなっていない場合はあるのか?
胸が痛くなったり、狭心症の症状がでたりすれば、
それはだいたいが、心臓の冠動脈の血流が少なくなって生じるものです。
胸が痛くなれば、患者さんは病院に受診して、
心臓カテーテル検査を行うことになります。
そして心臓カテーテル検査をすると、どの血管も正常で、
細くなっているところはまったくない場合があります。
なので、胸が痛い症状がでたのに、血管が細くなっていない場合は
あるのか?
といわれれば、
それはありますということになります。
この場合は、何も治療をせずに終わります。
ではなぜ胸が痛くなったのかというと、
考えられるのは、冠動脈がなんらかの原因で
けいれんしたということが考えられます。
つまり一時的に血管が痙攣して
その時だけ、血流がながれなくなって、
胸が痛くなったということです。
これをスパスムといいます。
その他で冠動脈についての原因というのは
なかなか思い当たりません。
確定診断ともいえないので、
ホントのところは、何が原因かわかりませんが、
血管が細くなっていないので、
治療の必要はないです。
結果的に、その後症状があるかどうかを
みてもらって、
もしまた症状がでるようなら、
もう一度病院を受診すればよいと思います。