狭心症は1回治療すればもう発症することはないのか?
■狭心症は1回治療すればもう発症することはないのか?
狭心症を治療して、治ったとします。
もう狭心症は起こらないのでしょうか?
答は、NOです。
また狭心症は起こります。
これはどうゆうことかというと、
1回狭心症を治療したということは、
狭窄していた血管を広げたことになります。
バルーンで広げたり、ステントをいれたりして広げます。
それで、治療後は血管は広がっています。
しかし、ステントを入れて広げたとしても、
またそのステントを入れた部分の血管が狭窄してくる
場合があります。
これを再狭窄といいます。
だいたい20~30%の再狭窄率で
再び狭窄する。
再狭窄する確率はステントの長さや、部位による。
一般にステントの長さが長いほど再狭窄率が高くなる。
また特に小血管病変は再狭窄率が高い。
30~40%の再狭窄率といわれている。
このように、1回治療したからといって
もうその部分は狭窄することはない
ということはなく、また狭窄するかもしれないという
認識が必要となる。
では、いつ再狭窄するのか?ということになるが、
それは個人によって変わってくる。
1年後に再狭窄している場合もある。
なので、1回目の治療を行ってから、何ヶ月後に
また心臓カテーテル検査を行い、状態を確認することが
必要となる。