心臓の動きが悪いとはどうゆうことか?

心臓の動きが悪いとはどうゆうことか?

心臓カテーテル検査の時に、

冠動脈造影だけでなく、

左心室造影も行うことが多いが、

この左心室造影検査では心臓の動きが

評価できる。

左心室の周りの心臓の壁の収縮と拡張の

動きが見えるからだ。

この左心室造影検査で、先生に

心臓の動きが悪いところがあると言われたら、

それは左心室造影の動きをみて

分かったことである。


それではなぜ心臓の壁の動きが悪くなるのかというと、

それは、なんらかの原因で心臓の筋肉の細胞が

機能しなくなってきたからである。

その原因は虚血によるものかもしれないし、

その他の原因かもしれない。

ただ動きの悪くなった心臓は復活しない。

たとえば、心筋梗塞で壊死してしまった

心筋細胞は死んだままである。

そしてその部分の心臓は動かない

心臓の収縮は心臓の電気信号が

伝わってくることよって行われるが、

壊死した細胞には信号は伝わってこないからだ。

このように、心臓の動きがわるくなり

そして動きが悪くなると

心臓の拍出量が少なくなってくる。

拍出量が少なくなってくると、心臓はより

拍出しようとして、だんだん疲れてくる

その結果、心不全になりやすくなる。


このように、狭心症での心臓カテーテル検査では

冠動脈の狭窄だけでなく、心臓の動きの評価も

重要である。

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