心臓の動きが悪いとはどうゆうことか?
■心臓の動きが悪いとはどうゆうことか?
心臓カテーテル検査の時に、
冠動脈造影だけでなく、
左心室造影も行うことが多いが、
この左心室造影検査では心臓の動きが
評価できる。
左心室の周りの心臓の壁の収縮と拡張の
動きが見えるからだ。
この左心室造影検査で、先生に
心臓の動きが悪いところがあると言われたら、
それは左心室造影の動きをみて
分かったことである。
それではなぜ心臓の壁の動きが悪くなるのかというと、
それは、なんらかの原因で心臓の筋肉の細胞が
機能しなくなってきたからである。
その原因は虚血によるものかもしれないし、
その他の原因かもしれない。
ただ動きの悪くなった心臓は復活しない。
たとえば、心筋梗塞で壊死してしまった
心筋細胞は死んだままである。
そしてその部分の心臓は動かない
心臓の収縮は心臓の電気信号が
伝わってくることよって行われるが、
壊死した細胞には信号は伝わってこないからだ。
このように、心臓の動きがわるくなり
そして動きが悪くなると
心臓の拍出量が少なくなってくる。
拍出量が少なくなってくると、心臓はより
拍出しようとして、だんだん疲れてくる
その結果、心不全になりやすくなる。
このように、狭心症での心臓カテーテル検査では
冠動脈の狭窄だけでなく、心臓の動きの評価も
重要である。