合併症のリスクが高い患者さんとは?
■合併症のリスクが高い患者さんとは?
心臓カテーテル検査、治療で合併症が起こりやすくなる
患者がいる。
それは下記に示す症状をもつ患者である。
・急性心筋梗塞
・糖尿病
・肥満
・高脂血症
・喫煙
・高血圧(コントロールされていない人)
・高年齢(75歳以上)
・腎不全
・大動脈瘤
・大動脈弁狭窄症
・うっ血性心不全
・血管が3本細くなっている場合(3枝病変)
・左心室の機能不全(左室駆出率35%未満)
・不安定狭心症
・左の冠動脈の根元(主幹部)が狭窄している
などです。
これらの疾患をもつ患者さんは、
心臓カテーテル検査や治療を行うことで、
それらの症状が悪化する場合もあります。
これらは心臓カテーテル検査、治療を行う前に
先生から説明があると思います(インフォームドコンセント
:同意に基づく治療)
上記の症状を持っていると合併症のリスクが高いのは
確かですが、そんなに高確率で合併症は起こりません。
そして心臓カテーテル検査、治療を行う患者さんは、
たいてい上記のどれかの疾患をもっている方が
多いです。
結局いろいろな疾患があり、狭心症となるのです。
特に糖尿病の人は多いです。
なので、何も自分だけが高リスク患者ではなく、
実は、ほとんどの患者さんが高リスク群の
患者さんなのです。