血管内膜剥離、血管損傷

血管内膜剥離、血管損傷

心臓カテーテル治療では、ガイドワイヤーやカテーテルを

冠動脈内に進めていくので、その進めているときに

血管を損傷させてしまう場合がある。

これが血管損傷であるが

冠動脈(つまり動脈)には、血管は3重構造になっており、

膜が3重に重なっている。

内側から、内膜→中膜→外膜となる。


そして、この血管の中の内膜が剥がれたり、解離したり

することがある。

これが血管内膜剥離である。

これは血管の内側の膜が裂けたということである。

ガイドワイヤーなどで、裂けさせてしまった場合と

もともと裂けている場合がある。


血管が裂けて解離すると、そこがさらに裂けて

それによる血管の狭窄や閉塞が起こってしまう可能性がある。

解離した部分の血管を治療するには、

ステントを入れる、カッティングバルーンで対処などが

あるが、

要するに、閉塞が起こらないようにするということである。

冠動脈の血管が解離しても、なんらかの症状がおこるわけでは

ない。

Copyright © Miki All Rights Reserved.