血管内膜剥離、血管損傷
■血管内膜剥離、血管損傷
心臓カテーテル治療では、ガイドワイヤーやカテーテルを
冠動脈内に進めていくので、その進めているときに
血管を損傷させてしまう場合がある。
これが血管損傷であるが
冠動脈(つまり動脈)には、血管は3重構造になっており、
膜が3重に重なっている。
内側から、内膜→中膜→外膜となる。
そして、この血管の中の内膜が剥がれたり、解離したり
することがある。
これが血管内膜剥離である。
これは血管の内側の膜が裂けたということである。
ガイドワイヤーなどで、裂けさせてしまった場合と
もともと裂けている場合がある。
血管が裂けて解離すると、そこがさらに裂けて
それによる血管の狭窄や閉塞が起こってしまう可能性がある。
解離した部分の血管を治療するには、
ステントを入れる、カッティングバルーンで対処などが
あるが、
要するに、閉塞が起こらないようにするということである。
冠動脈の血管が解離しても、なんらかの症状がおこるわけでは
ない。