感染、発熱
■感染、発熱
感染とは、体内や血液中に細菌が入ることである。
通常血液中には、細菌はいなく、無菌である。
そして血液の中には細菌は入ってこれない。
これは血管と外界とはふさがれているからである。
しかし心臓カテーテル検査、治療中は、
血管(動脈)からカテーテルをいれるので、
ここが感染を起こす部分となる。
つまり、血管と外界が貫通しているので、
ここから細菌が進入することができる。
例えば、細菌がついたカテーテルを
血管内へいれれば、感染する。
ではこのようなことは起こるのであろうか?
通常は、心臓カテーテル検査、治療を行う先生は
手は消毒して、滅菌手袋をつける。
体にも滅菌された服を着けて行うので、
基本的には無菌であり、操作も無菌操作である。
そして患者さんのカテーテルを入れる部分も
消毒を行う。
なので、正常操作をおこなっている限り
細菌が入ることはない。
だから、そんなに感染がおこることはない。
しかし、何らかの原因で細菌で汚染されたカテーテル
などが血管内へ入った場合は感染する恐れがある。
感染がおこると、すぐに何かが起こるわけではないが、
細菌の種類により、炎症が起こる。
血液データでは、CRPという数値が上昇して、
感染が起こっていることが確かめられる。
感染が起こり、どこかで炎症が発生すれば、感染症となる。
感染が疑われたり、感染症になれば、抗生剤を投与して
細菌を殺す。
発熱がでる場合もあるが、
感染がなくても、発熱はおこる場合がある。