造影剤誘発性腎不全

造影剤誘発性腎不全

心臓カテーテル検査、治療には造影剤を使用する。

腎臓の機能が正常な患者さんでは、造影剤で

腎機能が悪化することはまれであるが、

腎機能が少し悪い人であれば、造影剤を使用することで

腎機能を悪化させる可能性がある。


だいたいよく言われているのが、腎臓の機能の指標である

クレアチニンという値(血液検査の値)が

3mg/dl以上であれば、腎臓が悪化する可能性があるので

人工透析をやる必要があると言われている。

そして、慢性透析になる可能性もあると言われている。

造影剤により、腎機能が悪化することが原因であるが、

その原因である造影剤を除去させるのが

人工透析である。

本来は、腎不全でおしっこがでない患者さんに

行う人工透析であるが、

おしっこがでていても、腎臓の機能が悪い患者さんに

心臓カテーテル検査を行った場合は、

造影剤除去の目的で人工透析を行う場合がある。
(すべての病院で人工透析を行っているわけではなく、
おこなわないところもある。これは
腎臓内科医や循環器内科医の考えにもとづく)


しかし、人工透析を行う、行わないにかかわらず、

中等度の腎機能不全の方は、心臓カテーテル検査後に

慢性的に腎不全となる場合はある。

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