人工透析の仕事とは?

人工透析の仕事とは?

人工透析とは、慢性腎不全、急性腎不全の患者さんに行う治療です。

慢性腎不全、急性腎不全の患者さんは、腎臓の機能がちゃんと働か

ないので、おしっこがでません。

おしっこがでないと、体の体液量が増加します。つまり循環血液量

が増加します。

そうなると、心臓に負荷がだんだんかかってきて、心不全や

肺水腫になります。

また血液中の不純物が体のなかにたまるので、その不純物による

尿毒症という症状がでてきます。

これらをカイゼンするためには、おしっこの代わりを行うことが

必要です。

つまり、血中の水分と不純物を外へ排出してやればいいわけです。

それを人工的に行うことが人工透析です。


透析とは?

透析とは、濃度の高いところから濃度の低いところへ物質が移動

することをいいます。


人工透析のやり方

透析は、透析装置という機械で行います。

透析装置には、血液回路という回路を装着しなければなりません。

透析装置は簡単に言えば、患者さんから採った血液を、ローラー

ポンプといわれるポンプでくるくる回すことを行う機械です。

患者さんは、腕に2本針を刺されます。

1本は血液を採る方

もう1本は、血液を返す方です。

血液を採って、その血液は先ほどの血液回路の中を通って、

ダイアライザーという透析を行う細い糸の中を通ります。

このダイアライザーを通っている時に透析は行われます。

そしてきれいになった血液は体に返します。


人工透析中の臨床工学技士の仕事

臨床工学技士は何をするかというと、

・透析装置の準備
・透析装置への回路の装着
・針をさす準備
・針をさす
・透析装置を操作して、患者さんにあった運転の設定を行う
・透析中の患者さんの観察
・透析終了時の透析装置の操作
・透析終了時の針の抜針
・透析装置の洗浄

などを行います。

透析はだいたい1回3~4時間です。

午前中行う場合は、9時から13時まで

行うことになります。

午後にも行う患者さんがいる場合は、

13:30ごろ~17:30ごろまで

行うことになります。




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