人工心肺の仕事

人工心肺の仕事

人工心肺とは、言葉のとおり、心臓と肺の代わりを

人工的に行うことです。人工心肺装置というものを使います。

人工心肺装置とは、心臓手術の際に使う装置です。

心臓手術には、心臓を止めて行うものと心臓を止めないで行う

ものがあります。

心臓を止めるということは、止まっている間は体に血液が流れない

ので、その代わりを行わないといけません。

その代わりを行う装置が人工心肺装置です。

この装置は、体の血液を採ってきて、それに酸素を与えて、体に

返します。

人工心肺装置は、その装置自体はローラーポンプといわれるポンプ

がついているだけです。

そしてその装置に回路を装着します。

その装置を操作するのが仕事になります。

この仕事は心臓手術の時に行うもので、それ以外はほとんどありま

せん。

人工心肺装置の操作中は、血液ガスのデータを提出してそれを

分析して、薬や輸液を投与したりもします。

また血圧を維持するのに、薬も使います。

血液を上げたり、下げたりする薬です。

またおしっこがでなくなったりもすることがあるので、そうなれば

おしっこを出す薬も入れます。

心臓手術中でこの人工心肺装置運転中では、患者さんの循環動態は

ほぼ臨床工学技士がにぎっています。(麻酔科も関与しますが)

なので、人工心肺運転中の循環動態に責任をもって行わないと

いけないので、責任の重い仕事とも言えます。


心臓の手術の内容にもよりますが、

だいたい人工心肺装置を動かしている時間は、1時間から3時間くらい

です。

これは心臓を手術している先生の速さに関係してきます。

また、大掛かりな手術になれば、手術時間も長くなるので、

人工心肺装置を動かす時間も長くなります。

人工心肺の仕事は、心臓手術の時に使う装置なので、

心臓手術を行わない病院は、この仕事はありません。




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