人工呼吸器の仕事

人工呼吸器の仕事

人工呼吸器とは、自分で呼吸ができない人や

麻酔や鎮静をかけて、呼吸筋が動かなかったり、

脳からの呼吸をしろという命令が働かない場合に

人工的に換気を行う機械です。


人工呼吸器の仕事と聞いても漠然としていますが、

どんなものがあるかというと、

・ICU、病棟の人工呼吸器のセットアップ
・ICU、病棟の人工呼吸器の回路交換
・ICU、病棟の人工呼吸器の保守点検
(ICUとは集中治療室のことです)

・院内の人工呼吸器の管理

・人工呼吸器の安全管理対策

・人工呼吸器の勉強会開催

などがあります。

人工呼吸器には、

通常の挿管をして行う人工呼吸器

非挿管で、鼻マスクなどのマスクを使ってやる

NIPPVといわれる、鼻マスク用人工呼吸器

主に在宅で使われる在宅用人工呼吸器

などがあります。

在宅人工呼吸を行っている病院では、

在宅へむけての家族への指導なども行います。


人工呼吸器は、基本的にICUか、病棟で使われますが、

それを管理するドクターは

麻酔科か呼吸器内科が多いです。

人工呼吸器の基本的な設定は、ドクターが行います。

臨床工学技士は、どちらかというと、機械側

つまり人工呼吸器のみを扱う場合がほとんどです。

なぜなら、臨床工学技士は、人工呼吸器をつけている患者さんの

そばにずっといるわけではないので、

看護師さんのほうが患者さんの状態には詳しいからです。

なので、人工呼吸器ケアはほとんど看護師さんです。

透析の場合は、ある程度臨床工学技士が患者さんの状態をみて

判断したりしますが、

人工呼吸器装着患者では、人工呼吸器のトラブルなどで

呼ばれ、人工呼吸器のトラブルを対処する場合がほとんどです。

また医師から人工呼吸器の操作の説明を頼まれたり、

研修医に人工呼吸器の操作方法を説明したりもします。


人工呼吸器のメカニカルな部分が臨床工学技士の

仕事の内容となっています。




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