血液浄化関連の仕事
■血液浄化関連の仕事
血液浄化とは、体内の血を採って、きれいにして返すことです。
採った血は回路を流れ、フィルターや膜などを通る時に、除去したい
物質がとれて、血がきれいになるというしくみです。
血液浄化装置と回路、フィルター等を使用し、
この装置の操作、回路などのセットアップを行うのが、
臨床工学技士の仕事です。
■血液浄化の種類
血液浄化には、以下のような種類があります
・血漿交換(膠原病、劇症肝炎、重症肝不全などに行います)
・白血球除去療法(LCAP、GCAP)(潰瘍性大腸炎、リウマチに行います)
・エンドトキシン吸着(PMX)(敗血症などに行います)
・二重濾過(DFPP)(免疫疾患などに行います)
・薬物吸着(DHP)(薬物中毒などに行います)
などがあります。
臨床工学技士がいなかったときは
これらの業務も業者の方が行っていたようですが、
現在は臨床工学技士が行っているところが大半だと思います。
大きな病院や、3次救急をやっている病院なら、
上記の大半をやっていると思いますが、
病院によっては、ほとんど行っていない場合もあります。
これらの血液浄化は、すべて装置に回路をセットアップしな
ければならないので、その回路をセットアップするのが
仕事で、そして治療を開始してから、ちゃんと装置が
順調に動いているかを見るのが、臨床工学技士の仕事
となります。
だいたい、治療時間は、各血液浄化、1~2時間くらい
です。