医学と工学の勉強量の比率は?
■医学と工学の勉強量の比率は?
臨床工学技士は、医学と工学の勉強が必要である。
結論から言えば、
医学:工学=5:5である。
みなさんは、医学と工学と聞くと、まったく関係がないと思ってい
るかもしれません。
しかし、医学と工学はつながっています。
たとえば、血流などは、流体力学が関係あるし、
肺であれば、肺胞の張力や、気管支の抵抗、肺のコンプライアンス
など、力学や物理学が必要です。
心電図は電気信号なので、制御工学が必要です。
細胞は、導電率や電気抵抗など物理学が必要です。
生体の動きは、工学系に変換され、理解できることが多いです。
なので、工学が臨床に関係ないと思っているのは間違えです。
そして工学は学生時代にマスターしておくべき科目です。
病院に入れば、臨床のことは分からないことだらけなので
勉強しなければなりません。
しかし、工学的な知識は後回しになりがちです。
学生時代の時間があるうちに工学を理解し、それを生体に
つなげられるようになれば、理解力がアップします。
医学ももちろん重要ですが、医学の知識はほとんどの
医療従事者が知っていますし、ドクターにはかないません。
私たち臨床工学技士が他の医療従事者に負けないところは
工学的知識があることです。
なので、工学的知識のない臨床工学技士は意味がありません。
臨床工学技士のスキルとしては、工学的知識は知っているのが
あたりまえ、そしてそれに+医学を究めるというのが
よいと思います。