臨床工学専攻科に行くべきか?

臨床工学専攻科に行くべきか?

臨床工学専攻科とは、

1年しか学校に行かなくてもいいという、

1年で臨床工学技士の免許が取れる最短コースの

学科である。


しかし誰もが行けるわけではない。

通常、高校を卒業をしたばかりの人は行けない。

どのような人が行けるかというと、

・看護師

・臨床検査技師などの医療従事者

・大学等で医学の単位をある程度とった人

・大学等で、工学系のある程度の単位と医学の単位をとった人

ようは、指定された単位をとっている人と

医療従事者である。


実際は、

看護師と検査技師がほとんどである。

それ以外はあまりいない。


では、本題の臨床工学専攻科に行くべきかどうか?だが、

個人的意見としては、行くべきでない。

なぜなら、1年では臨床工学技士としての知識は勉強できないから

である。

なぜ勉強できないのかというと

この1年の間に、病院実習が入る。

病院実習は約2ヶ月である。

学校によって違うが、

例えば、10月から病院実習なら

10月、11月が病院実習である。もちろん

授業はない。

3月の初めが国家試験なので、

12月、1月、2月は、国家試験の勉強をしなければならない。

すると、9月を夏休みとして

4月、5月、6月、7月、8月

この5ヶ月間で、臨床工学技士の勉強をしなければならないのある。

しかも、4月なんて、入学式が10日くらいで、オリエンテーション

や、ゴールデンウィークで、実質ないと同じだ。

そうすると、実質4ヶ月しかまともに、臨床工学技士としての

専門の授業を受けれないのである。

これはかなり悲惨である。


3年過程の人は、だいたい1年半くらいは、専門の勉強についやし

てきているので、ほぼ専門的知識はついているが、

専攻科は、ほぼゼロである。

この時点で、3年過程の人の方が有利に決まっている。

だいたい、これから臨床工学技士というプロになるという人が

約4ヶ月しか専門の授業を受けないで、国家試験をとれると

いうシステム事態が間違っているような気がするが・・・。


結論的には、1年で学校を卒業しても、臨床工学技士としての

深い知識なんて身につかない。

よほど、賢くて、工学的知識と医学的知識を持っている人なら

大丈夫かもしれないが、まあ経験的にみると、

専攻科の人は、ほとんど工学的な知識は身につかないと思う。

まああたりまえだが・・・。

なので、たとえ専攻科に行けたとしても、あまり行くべきでは

ない。


しかし、現実的なことをいうと、専攻科で1年で卒業しても

やっていけるのが、臨床工学技士である。

専攻科にいっからまったく仕事ができないという

わけではない。

工学的知識がまったくなくても仕事はできるし、たいして

困らない。


ただ、後々のことを考えると、あの学校の3年間が

十分生かされるときがくる。

個人的は、2年でいいような気もするが・・・。




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