分子生物学、DNA、遺伝子の勉強
医学を勉強していくと、とても深い学問だということが
わかります。
だいたい、解剖学、生理学などから勉強していくのだと
思いますが、だんだん深くなると、
細胞学→分子生物学→DNA、遺伝子
というように深くなっていきます。
ほんとに医学を理解したいのなら、
分子生物学、DNA、遺伝子、タンパク質というところを
より詳しく勉強する必要があります。
結局、サイトカインや血中の伝達物質は、タンパク質で
あるので、タンパク質を理解する。
そしてタンパク質はDNAよりつくられるということで、
このあたりの勉強がとても重要となってきます。
臨床工学技士は、血液浄化を行う際にはこのあたりが
非常に重要となってきます。
リウマチや潰瘍性大腸炎の患者さんが白血球除去療法(LCAP)
などで症状が改善するのは、なんらかのサイトカインが減る
ことによるとなっていますが、ほんとにそうなのでしょうか?
結局、原因物質がわからないので、白血球という大きな枠で
考えているのであって、タンパク質レベルで解析できれば、
よりよいわけです。
ターゲットがしぼれるわけですから。
サイトカインレベルの中分子~大分子量あたりのサイズの
タンパクは臨床工学技士は知っておく必要があります。
このあたりはドクターより知っておけばある程度の信頼は
得られます。
CHDFなどの膜とPEの膜の中間あたりのポアサイズで、
ターゲットとなる物質をどのくらい除去できるかと、
体内の産生スピードはどのくらいかということを
考えて、総合的な見解を述べることができるからです。
といっても、ターゲットとなる物質が誰にも
分かっていないところが問題なのですが・・・
もしこれを読んでいる方が学生の方なら、
学生のときから、分子生物学の本を買って読むことを
おすすめします。
力がつきます。