結核はどのように肺を侵していくのか?
抵抗力が弱く、結核菌を殺すことができなかった場合、
結核菌は、肺を侵していきます。
結核菌は、肺に穴をあけて、空洞をつくっていきます。
空洞にはたくさんの結核菌がいて、気管支や肺を腐らせていきます。
また、だんだんと進行すると、血管やリンパ腺を通って、肺のほかの
部分に結核菌を運ぶこともあります。
病巣内の結核菌は、
・空洞の壁などで盛んに分裂している結核菌
・乾酪壊死巣などで時々分裂する結核菌
・細胞内に貪食されている結核菌
・古い乾酪巣などにみられる持続生存菌
など、いろいろな状態の結核菌がいます。
そしてこの病巣での結核菌の状態が、結核の症状と
関係してきます。
要するに、盛んに分裂して活発に運動している結核菌が
いるということは、それだけ体は侵されていくわけなので
症状が悪化しているわけです。
そして、もしこの結核菌が活動している状態で、ずっとほっておいて
治療しなければ、
5年以内で、50%が死亡してしまう病気です。
なので、結核になればすぐに薬で治療を開始しないといけません。
結核菌が活動している限り、肺を蝕んでいくので、早く結核菌を殺す
必要があります。
結核菌を殺すには、抗結核薬を使用します。
抗結核薬はいろいろ種類があるのですが、
4剤くらいを併用して治療するのがスタンダードと
なっています。