重症結核と人工呼吸器を使う時
重症結核とは、なかなか治らない結核のことですね。
なかなか治らないということは、だんだんと結核菌が肺を
こわして行きますので、症状も悪化していきます。
肺が壊されていくと、肺の機能が低下してきます。
要するに呼吸器機能が低下してきます。
肺は、換気を行うところですので、この機能が低下すると、
呼吸がちゃんとできなくなってきます。
すると呼吸困難になってきます。
そうなると、だんだん血液中の酸素と二酸化炭素の割合が
おかしくなってきます。
すると体の異常が生じます。
自分で呼吸(換気)が思うようにできなくなってきて、
もっと悪化して自分で呼吸できなくなれば、
人工呼吸器を使用することとなります。
通常は、人工呼吸器を使用するまでにはいたることは
ないと思いますが、
重症の場合は人工呼吸器を使用します。
そしてひどい場合は、ICU(集中治療室)での管理となります。
つまり病棟ではなく、集中治療室に入室することとなります。
人工呼吸器は自分で換気ができないので使用しているので
あって、治ってきて、自分で呼吸できるようになれば
装置をはずすことができます。
ただ、もし結核で入院して人工呼吸器が使用されたとなると
重症なのだと思ってもらってもよいですね。